CRY BABIES
SAME

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ブラジルのブラック・ミュージック・ムーヴメントを牽引したバンダ・ブラック・リオの前身バンドとしても知られるクライ・ベイビーズ。ジェームス・ブラウン、アイズレー・ブラザーズ、クール&ザ・ギャングといった同時代の北米のソウル/ファンク・ミュージックへの憧憬に端を発し結成、1969年にマイナーレーベル CID に残した唯一作が本作である。アイズレーやバカラックらのレパートリーをカバーを含むカルト的な一枚だが、のちのブラック・リオ・ムーヴメントの礎となるようなぶっといベースラインにドラム・ブレイク、アジムスやマルコス・ヴァーリの先鞭ともいえるサイケデリックなアレンジをほどこしたその楽曲群は掛け値なしに素晴らしいもの。バンダ・ブラック・リオの中心メンバーであるオベルダン、数々のブラジル音楽の名作を手掛けてきたドゥルヴァル・フェヘイラなどバックを支える面々も当時のブラジルを代表するミュージシャンばかりである。