XMAL DEUTSCHLAND
GIFT:THE 4AD YEARS

メーカー・インフォメーション

名門〈4AD〉からリリースされた 入手困難な音源が超豪華仕様でコンパイル。
2枚組CDにはブックレットが付属し、DISC1に1stアルバム『Fetisch』と EP『Qual』の3曲が収録。DISC2には2ndアルバム『Tocsin』とシングル『Incubus Succubus II』の2曲が収録。
限定盤LPでは、『Fetisch』・『Tocsin』・『Qual』と『Incubus Succubus II』が、それぞれ収められた3枚組トランスペアレント・レッド・ヴァイナルに加え、豪華24ページ・ブックレットが付属!!

1980年代初頭、ドイツ・ハンブルクを拠点とするXマル・ドイッチラントが英国内に与えた衝撃は、40年経った今になって改めて伝えるのは容易な事ではない。独自のスタイルが貫かれた熱狂的な1stの『Fetisch』、その翌年に発表された壮大なスケール感で展開される2ndの『Tocsin』をはじめ、関連EPの楽曲も含めて力強く洗練された形でまとめ上げられた本作『Gift』は、未知なる地でチャンスを与えられた彼女たちが、それを恐れずに突き進み、唯一無二のアイデンティティを築き上げた瞬間をありありと捉えており、Xマルの原点を再び解き放つ作品に仕上がっている。
コクトー・ツインズのサポートアクトとして圧倒的な存在感を放ち、名門〈4AD〉との契約後、1983年にリリースしたデビュー・アルバム『Fetisch』は、ディス・モータル・コイルのメンバーにして〈4AD〉の創設者でもあるアイヴォ・ワッツが「信じられないほど生々しい」と評したXマルのデモテープをもとに共同プロデュース。スージー・アンド・ザ・バンシーズ、バウハウス、バースデー・パーティー、ジョイ・ディヴィジョンといった、同時代のバンド達と同様に〈4AD〉の耽美で冷ややかな音像とカリスマ性を備えていた。1984年の2ndアルバム『Tocsin』は、ヴァン・モリソンやフランク・ザッパなど、数多くの仕事で知られるミック・グロソップがプロデュースを手掛け、神秘性を備えた表現技法で、芸術性と攻撃性を完璧に融合させて新たな地点を見出した。奥深さを損なう事なく、前作からより親しみやすくなった2ndアルバムは、まるで天空を翔けるペガサスのように全体が躍動し、圧倒的な存在感を放っている。ファンの間では『Fetisch』と『Tocsin』のどちらが最高傑作か、永遠に議論され続けるであろう。
まるで現実を離れ、当時にワープしたかのように過去の感覚を呼び覚ます本作は、新たなリスナーを魅了し、往年のファンを満足させる作品である。そして、ドイツ語で「Gift(ギフト)」が「毒」を意味するように、彼女らの音楽が単に甘美なものだけではないことを物語る本作で、40年の時を経てもなお色褪せる事のない、Xマル・ドイッチラントの魔法が現代に蘇る。

LP DISC1 - Fetisch LP
A1. Qual
A2. Geheimnis
A3. Young Man
A4. In Der Nacht
A5. Orient
B1. Hand In Hand
B2. Kaempfen
B3. Danthem
B4. Boomerang
B5. Stummes Kind

LP DISC2 - Tocsin LP
C1. Mondlicht
C2. Eiland
C3. Reigen
C4. Tag für Tag
D1. Augen-blick
D2. Begrab Mein Herz
D3. Nachtschatten
D4. Xmas in Australia
D5. Derwisch

LP DISC3 - Incubus Succubus II EP / Qual EP
E1. Incubus Succubus II
E2. Vito
F1. Qual - 12” Remix
F2. Zeit
F3. Sehnsucht