BLUNDETTO
GOOD GOOD THINGS

フランスのクアンティック! ヒップホップ以降の感覚でジャズやファンク、ワールドミュージックを横断するフランスの鬼才プロデューサー、ブランデットの最新作はさまざまなアーティストとのコラボが実現したキャリア最高傑作!とりわけブラジル・ミナスの才人レオナルド・マルケス参加の2曲はキラーです!

ジャイルス・ピーターソンらに絶賛された『BAD BAD THINGS(2010)』から約10年。その続編ともいえるアルバム『GOOD GOOD THINGS』がついに完成!ブラジル・ミナスのSSW、レオナルド・マルケスが歌うジョルジ・ベン作曲のサイケ・サンバ "MENINA MULHER DA PELE PRETA" に始まり、スロウテンポのワンドロップと女性SSW、インディ・ザーラによる歌声が絡み合うメロウな "FEEL THE COLD"、ヴェロカイを思わせるエレガントなアレンジとオリエンタルな旋律、ヨーロッパのサントラ/ライブラリーのようなドープなビートが絡み合うインスト・ファンク "SUNDAY IN THE CLUB"、マーク・リーボウによる「偽キューバ人バンド」を思わせるソン・モントゥーノ "PAIS AZUCAR"、アンティバラスのチコ・マンが参加した "TENGO FE"、そして再びレオナルド・マルケスをフィーチャアした微睡みのようなドリーミー・チューン "ATRAS DESSE CÉU"...。

クアンティックよろしくヒップホップ以降の感覚でジャズやファンク、レゲエといったダンス・ミュージックを自由に横断してきたブランデットだが、レオナルド・マルケスら新たなコラボレーターを獲得した本作はより中南米色が強まり、さらにその世界観を拡大したと言えるだろう。まるで自宅にいながら世界中を旅するかのようなエキゾでトロピカル、それでいてビーチで夕日を眺めるようなサウダーヂな感覚もあり...と、踊ってよしまったり聴いてもよしな作品に仕上がっている。アムステルダム在のアーティスト、モシー・ジャイアントによるアートワークも実に素晴らしい！！