ISSUGI
CONGE SPIRITS

7INC TREEでISSUGIは自身がセンスと才能を認め、「ヤバイ」と感じるラッパーやビートメイカーを起用してきている。いや、起用というより、共鳴であり、あるいはレコメンドと言ったほうが正しいだろう。そして、第四弾「Conge Spirits」のビートはCRAMに託された。この、カナダのトロントでの活動経験もある福岡出身の新進気鋭のビートメイカーは、複数のビート集やリミックス集、またはMIXなどをCD、CD-R、テープといったメディアで精力的に発表している。CRAMの夜の闇を深めるディープなビートは、多くのビートジャンキーたちを酔わせてきたに違いない。誰もが知るローリン・ヒルの憂いのあるラップ・シンギンと、ジャジーなウッド・ベースやエレピを絶妙にからめる本作のセンスも見事である。ISSUGIもいつもよりゆったりとセクシーにラップしている。

（参考音源）