SHAMEK FARRAH & NORMAN PERSON
LIVE

メーカー・インフォメーション

スピリチュアル・ジャズ~ヒップホップ・ファンに絶大な人気を誇るSTRATA-EAST~RA作品で知られるシャメク・ファーラー作品の中で入手最高難易度のコレクターズ・アイテムとして知られていたノーマン・パーソンとの共演による1991年にカセットのみで発売されたライヴ作品がBBEから世界初の正規復刻!
ウェイン・ショーターの名曲「Footprints」カヴァーを含む5曲を完全復刻した注目の一枚!!

シャメク・ファラー&ノーマン・パーソンが残した音源の主な特徴は、品質が枚数を勝る事だ。二人で合わせても、ごく少数なカタログしか存在していないが、アメリカのブラック・ジャズの成長過程の中、彼らの録音物は中心的な評価を頂いている音源ばかりだ。そんな訳でBBEはこのレアで、割と無名な、今まであまり聴かれていない逸品を今回紹介するのが、大いに誇らしく思っている。1988年から1991年の間で数公演において、録音された本作『Live』は1991年に元々ファラー氏自身が運営していたヘレテッジ・インダストリーズというプライベート・レーベルからカセットで彼らのコンサートで限定販売されたものであり、生々しい、妥協を全く許さない、ディープでコンシャスなジャズが秘めている、3曲のオリジナル楽曲と2つのカヴァーで構成されている作品だ。パーソン氏作の「Aisha」は、自身の娘に感化された、パーカッション・ジャムに途中から転向する、優美な歓喜に溢れたグルーヴを効かせた曲だ。ジャズ・メッセンジャーズを彷彿させる、猛スピードで展開するハード・バップな「Negative Forces」はパーソン氏作であり、「否定な力に対抗出来る、強力な魚雷みたい曲に絶対したく、創造した」と本人がこの曲について、語った。「Timeless Beings」は唯一ファラ氏とパーソン氏の共作であり、集中力が高く、かつ親しみやすいアルバムの中に、空間と光で舞う独特な瞬間を作った、短発のフリーフォームな即興演奏として繰り広げている曲だ。本作に収録されている2曲のカヴァーは、共同リーダーが弾いている楽器で選ばれている:サックスとトランペット。「Footprints」は1967年にマイルス・デービスのアルバム『Miles Smiles』で初披露された、ニューアーク・フラッシュとウェイン・ショーターが共作した名曲であり、ピアニスト、ソネリウス・スミスによる素晴らしく色鮮やかな鍵盤捌きが光る、敬意を表した、冒険心溢れる解釈で、ファラー氏とバンドは巧みに演奏されている。二つ目のカヴァーは、まだ25歳の若さで1956年に交通事故で亡くなられた、名トランペット奏者であるクリフォード・ブラウンへのトリビュートとしてカヴァーされた。ベニー・ゴールソンが作曲した「I Remember Clifford」は、それなりの繊細な敬意をもってカヴァーされている。パーソン氏曰く「いまだにクリフォード・ブラウンを聴くよ。彼は今でも私にとっての先生だ」。数十年も親交を続けているファラー氏とパーソン氏の、50年代の後半から年代の前半にかけて出現したハード・バップや、ファラー氏がストラタ・イーストから出した何枚かの作品を通して親密的に繋がっていた、70年代のアフロセントリックなスピリチュアル・ジャズを曳き寄せ、若い頃に注がれたその熱気と波動を再度捕え、本作で再構築し、この二人のマスターが手がけた素晴らしい記録だ。今まで主要なブラック・コンシャスやスピリチュアル・ジャズのファン達から気づかれないように振る舞っていたが、今回BBEは輝きと勢いのあるミュージシャンの集まりがバックに付いた二人のジャズの巨匠達が残した、この素晴らしい逸品を今回改めて日の目に出す事に成功した。