LOUPES
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広島を拠点に活動するバンドThe Loupes(ルーペズ)。ギターロックを追求した1STアルバムから売って変わって、風変わりなポップミュージックと心地良さを追求した、季節に寄り添う全10曲。それは例えば、レイドバックしたフォーク調のメロに乗せて「何かを肯定する事」が歌われる「活動写真」や凛とした女性ボーカルとのコーラスワークが初期スーパーカーを彷彿とさせるシューゲイズトラックの「NAIVE」、間に挟まれる脱臼ラップが最高すぎるミディアムナンバーの「針の音」など、楽曲の表情は実に多彩。そして極めつけは今作上最もストレートに相手への想いを綴ったエモいサツマイモこと「グレイトサツマイモ」。
多彩なコーラスワークやセンスを感じるギターのフレーズ、ミニマルからマキシムまでイケるバンドアンサンブルも然りですが、肝はフックのあるメロディ含めて「歌心」というモノ以外それを言い表す言葉が思いつかないボーカルの豊かな表現力と、聴き手に多くを与えすぎない詞の世界。想像する楽しさ。それらを真空パックという謎のこだわりでもって封じ込めた珠玉の音楽集です。クセになります。
https://loupesband.jimdo.com/