AKOFA AKOUSSAH
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3歳の頃から歌い始め、8歳からは彼女の母が率いた聖歌隊の第一ソリストになるために本格的な歌手としてのトレーニングを始めたという彼女。その澄み切った歌声で高く評価され、1986年には偉大なるアフロ・グルーヴのキング MANU DIBANGO と共作をリリースするなど、知る人ぞ知る西アフリカを代表する女性歌手の一人である。そんな彼女の唯一のソロアルバムが 1976年に フランス「Sonafric」 からリリースされた本作である。先述した歌声の素晴らしさはもちろん、特筆すべきはその特異な音楽性だろう。アップテンポでサイケデリックなキラーチューン "Tango" を筆頭に、霊性漂うディープなアフリカン・フォーク "Ramer Sans Rame"、ファズギターが雄たけびをあげる "La Lem"、エチオ音楽にも通ずる堂々巡りな異次元感漂う "Kimumbu" などなど、隣国ベナンやガーナをはじめとする西アフリカ諸国のポピュラー・ミュージックとは一線を画すワン・アンド・オンリーな内容は、復刻が進むアフリカのファンク~サイケ・ロックのなかでも一際輝く内容と言えるだろう。常に新しいものを求めるDJにとっても垂涎の一枚とされており、状態のいいものが出品されれば軽く300USDはくだらないというオブスキュアーな代物。内容、レアリティー、歴史的意義、その全ての観点において超S級のアフロ復刻ものとして、筋金入りのアフリカ音楽ファンからアフロ・ファンク、アフロロック系DJにまで推薦だ。
(2019年リイシュー　MRBLP174)